あなたに夢や目標はありますか?コーチングは、人が望むように変化していくのをサポートする関わりです。しかしその人自身が、どの方向に向かいたいのかわかっていないこともあります。
今回ご紹介するマンダラチャート(マンダラートとも)は、そんな人が自分の願望や目標を見つけるのに有用なツールです。自分の望んでいることを整理したい方はぜひ取り組んでみてください。
マンダラチャートとは?活用場面とメリット
マンダラチャートとは、目標設定や自己分析、アイデア出しに役立つツールの1つです。
特に「自分のやりたいことや、ありたい姿を明確にしたいとき」「目標達成のための行動について複数のアイディアを得たいとき」に活用するのがおすすめです。
マンダラチャートは、9つのマスに分かれた正方形のグリッドで構成されています。中心のマスには自分が最も重要だと考える目標やテーマを書き、その周りの8つのマスにはその目標を達成するために必要だと思う要素を記入します。
これを繰り返し、拡張していくと、多様な視点やアイディアを視覚化することができます。自分の目標や願望を整理し、新たな発見や気付きを得ることで、行動に移す力の強化にもつながります。
マンダラチャートの作成方法
マンダラチャートは以下の手順で作成します。
※ フォーマットを用意しましたのでご自由にどうぞ
→【マンダラチャートフォーマット】
① 無地の紙またはExcel等で、3×3の計9つのマスを作ります。
② 中央のマスに、自分の大きな目標やテーマ(大目標)を書きます。
③ 周囲の8つのマスにその目標やテーマを達成するために必要な要素(具体的な行動や関連するアイディア。以下、サブ目標)を書きます。
④ 最初に作った計9つのマスが埋まったら、さらにその外側に3×3=9マスを8つ作ります。
⑤ 8つのサブ目標を外側のマスの中心に書き写し、それぞれ達成するために必要な要素(具体的な行動や関連するアイディア)を書き込んでいきます。
この繰り返しで無限にブレイクダウンできますので、気が済むまで取り組んでください。
マンダラチャートを効果的に活用するコツ
マンダラチャートを作成するときに、おさえておきたいポイントをいくつかご紹介します。
① はじめに目的を明確にする
マンダラチャートを使う目的を明確にしておくことで、適切なテーマや内容を選びやすくなります。目的に沿ってマンダラチャートを作成することで、効果的な結果が得られます。
② ゆっくりと時間をかける
マンダラチャートは、じっくりと時間をかけて考えることで、より深い思考やアイデアが生まれることがあります。焦らず、リラックスして自分のペースで作成しましょう。
③ 無編集で書き出す
最初はあまりフィルターをかけずに思いつく限りの言葉やアイデアを書き出しましょう。その後、整理や絞り込みを行うことで、本当に大切なポイントが見えてくることがあります。
④ 定期的に見直しを行う
マンダラチャートは、一度作成したら終わりではありません。定期的に見直しを行い、内容を更新することで、自分の成長や変化に合わせてマンダラチャートも進化させることができます。
例えば、長期的な人生の目標について作成しているのであれば、年に1回、お正月に見直すなどと決めておくのもおすすめです。
⑤ 他人と共有する
マンダラチャートを友人や家族と共有することで、他人の視点や意見を取り入れることができ、新たな発見やアイディアが得られます。
また、他人のマンダラチャートを見ることで、自分自身のマンダラチャートの改善点や発展させる方法が見えてくることもあるでしょう。
【具体例】マンダラチャートで人生の目標を考える
例えば、大目標を「自由に生きる」とした場合の具体例をみてみましょう。
大目標の周囲の8つのマスは「経済的自立」「健康な身体」「良好な人間関係」「時間管理能力」「スキル・知識の向上」「自己理解・自己肯定」「趣味・情熱の追求」「精神的安定」としました。
それぞれについて、さらに8つずつ必要な要素を書き入れました。
実は、大目標の「自由に生きる」は筆者の人生の目標です。
こうして整理してみると、今ちょうど取り組んでいることや、過去に取り組んできたことも含まれていて、大目標から大きく外れてはいなかったことを確認できました。
一方で、これまで取り組んでこなかったけれど大目標達成のためには必要そうなことも多々挙がり、中期的な目標を設定するのに役立てることができそうです。
まとめ
マンダラチャートはシンプルで使いやすいツールなので、何かに向かって行動したいけれど目標が思いつかないという方はぜひ試してみてください。
あの大谷翔平選手もマンダラチャートを活用していたそうですね。
自分自身と向き合い、やりたいことやありたい姿を明確にすることで、人生がより充実したものになること間違いありません!